南国特有の鮮やかな色合いと模様に魅了される琉球紅型とは紅型研究所 染千花(宜野湾市嘉数)

南国特有の鮮やかな色合いと模様に魅了される琉球紅型とは紅型研究所 染千花(宜野湾市嘉数)

紅型は琉球王府を中心に婦人の礼服、神事に関する古式の服装として摺込みの手法で染められたことが、琉球紅型のおこりだといわれている。
その南国特有の色鮮やかな色彩や模様は神秘的にも思え、紅型に魅了される人も多いのではないだろうか。

今の世代にも伝えていきたい染千花の紅型作品への想い

今の世代にも伝えていきたい染千花の紅型作品への想い

紅型研究所 染千花 紅型職人の知花幸修(ちばな ゆきなが)さんは、若い世代にも紅型の魅力を伝えたいという想いから創り出される個性溢れる作品が魅力の若手職人だ。

特に知花さんの紅型は、デザインの型を複数組み合わせる『おぼろ』という技術を駆使した複雑なデザインが特徴的で、現代の沖縄文化から感じ取ることができる情景や事柄が作品の中から浮かび上がる。想いを聞くと、奥深くもあり現代にも溶け込むような、そんな魅力ある作品が多い。

作品によっては、デザインから型作りで1ヶ月以上、染めにも同等の月日を経てダイナミックで色鮮やかな紅型作品が完成する。1つ1つ想いを込めて作られる染千花の紅型は、力強くもありそして幻想的な趣を醸し出す作品ばかりだ。その時々の感情でいくつもの表情を感じ取れるのでないだろうか?ずっと眺めていても飽きがこない。

このトートバックのデザインは、今はなき沖縄古来の風習『ハジチ』を紅型で表現したもので、明治末まで沖縄で広く行われていた女性の入れ墨。成女儀礼、本土にさらわれないための魔除けとして指から手の甲、ひじにかけて施された風習なのだ。沖縄の風習を現代風にアート化し、古き沖縄の文化や風習を今の世代の若者にも伝える役割があるようにも思える。

気軽に紅型体験に挑戦してみよう!

気軽に紅型体験に挑戦してみよう!

染千花では、気軽に紅型体験ができる。個人差はあるが2時間ほどで体験できるので、観光の合間に紅型体験をしてみてはいかがだろうか。魅力は、職人の知花さんが丁寧に教えてくれるので初心者でも気軽に挑戦できること。まずはコースターか壁掛け(4サイズ)を選び、紅型の基本的な9色の顔料をベースに白地型という技法で色挿しを体験する。白地型というのは紅型の模様だけに彩色し、地の部分だけが白く残るように掘り落とし地染めをせずに白無地に仕上げる技法のこと。

用意されたデザインの型に自分好みの配色を考え自分だけのオリジナル紅型を完成させよう。自由な発想で色を重ねる楽しみは、ぜひお子様にも体験してほしい。(体験教室は体験当日の1週間前に要予約)直接、体験することで一層、紅型の魅力を感じることができるだろう。

沖縄の気候風土、そして自然ある場所から生まれる紅型の華麗さやダイナミックさを感じる世界。そんな染千花の紅型に一度は触れていただきたい。

紅型研究所 染千花

所在地沖縄県宜野湾市嘉数3-16-7
営業時間10:00〜17:00
定休日日曜
電話098-890-0560
URLhttp://somesenka.com
駐車場あり 場所:4台