アメリカの西海岸を旅して見つけたヴィンテージ家具と雑貨。PEARL.（宜野湾市大山）

沖縄出身のオーナー夫妻が、トラック1台でアメリカのポートランドにあるアンティークショーやモール、ショップを巡って買い付けています。仕入れた商品はコンテナで沖縄まで輸送されて、工房でリペアしてから店頭に並びます。「お客さんに100年先まで長く使ってもらえるように」という真心と共に。

お店に入った瞬間に、ランプの綺麗な光に感動して思わず「わぁ～」って声を上げてしまいそう。優しい光に彩られた空間には、ヴィンテージやアンティークの家具が、人気メーカーのものからノーブランドまでずらりと並んでいます。他にも、雑貨や衣料品などがあり、あれやこれやと何時間でも眺めていられそうです。お客さんの中には宝の山から運命の1点を見つけたように「コレずっと探してた！」とパッと購入していく方もいて、オーナー自身も商品との出会いをとても大切にしている様子がうかがえます。

元々は本島南部の与那原町で米軍の払下げ品の家具のお直しからスタートした「PEARL.」。それからお直しだけじゃくて、買い付けもするようになり家具屋さんとして営業を始めて、少し経ってからここ宜野湾市に移転しました。与那原町の時から数えるとオープンしてから約20年。オープン当時からのバックグラウンドも、リペアの技術や、長く使い続けられる商品作りを支えています。

お店の地下にある工房では、オーナーと作業場のスタッフさんが仕入れた家具をメンテナンスしています。椅子や机の脚のガタつきを取ったり、状態によっては塗装を全部剥がして一から塗り直したりすることもあるそうです。こちらのチェストはなんと約100年前のもの。これがまるで新品のように生まれ変わります。ちなみに家具の年代は装飾されているモチーフなどから特定しています。「PEARL.」にはこのような年代物のアイテムがさり気なく散りばめられているのです。

お土産にもオススメの食器やカトラリー類も充実しています。ファイヤーキングのマグカップなどはファンがこぞって購入していくそうです。他にもインテリアの良いスパイスになりそうな掛け時計や、花瓶、タイプライターなど珍しくてユニークなラインアップ。オーナーセレクトのセンスが光るヴィンテージTシャツも好評です。

オリジナルのアイテムも豊富で、パイプ管を使った注目のインダストリアルなデザインの照明や、木の切り出しから作ったテレビ台などが人気があります。デザインはヴィンテージのものからインスピレーションを得て作ることもあるそうです。古い物と新しい物が入り混じったタイムレスな雰囲気が漂い、暮らしをスタイリッシュに彩ってくれます。